最近読んだのまとめてレビュー7月中旬の巻。
スカイ・クロラ / 森博嗣
映画公開が近いということで。
いやーいい世界観。
最近ラノベとかで流行ってそうなタイプの主人公。よくいる、無気力でクールで自然体な。
刹那的な考え方は、自分自身がそうだった。
なりゆき任せ、感覚に従って生きて。何も持たず、何にも縛られず、常に自由で。自立して、人に迷惑をかけず好きにぶらりと生きるならそれでいいんじゃないか、それが自分の基本スタンスだった。
確かに楽しかった。だけど、一生刹那でいるもんじゃないな。
楽だけど、孤独。自由だけど、地に足がつかない。親和欲求や所属欲求が満たされないんだな、これが。
刹那の喜びは、少年の喜びなんだ。
いつまでも少年な主人公に羨ましさと苛立ちを持って読み進めていくと、あぁなるほど、「キルドレ」ってのはそうなのか。そこまでいって納得。
人間は歳をとる。
人より多く刹那を楽しんだ青年は、地に足をつけて歩き始める。もっと大きな喜びと自由を求めて。
居酒屋ほろ酔い考現学 / 橋本健二
早くオッサンになりたぁぁぁい!!( ゚Д゚ )
大衆居酒屋を観察することから現代社会を考える。「考現学」。
まあそれらしいこと書いてたのは、ほとんど最後の格差社会について述べてたとこくらいだったのですが。どちらかと言うと、ひたすら居酒屋の薀蓄。
ものすごく面白かった。
ただ、場末の大衆居酒屋は今の歳だと入りづらいんですよね~(´・ω・`) 一人でぷらりと入りたいんですけど。
上野の立飲み屋「たつなみ」が大好き。まずいところがいい。
うぅ…、行きたくなってきた。
図解 マナー以前の社会人常識 / 岩下宣子
少々必要に駆られ、読み出してみた。
これが実践になるとなかなかスムーズに出来ないんですがね(;^ω^) 気を使おうとすると、不自然になって「いかにも」って感じになっちゃう。
身体が自然に動くようになるまで刷り込もう。恥は若いうちにかけるだけかいとく!
空の中 / 有川浩
やられた! めっちゃくちゃおもしろい!
キャラがもういかにもラノベ、文体も思いっきりラノベだなぁ…って思って読んでたら、ラノベ出身の作者さんでした。
光稀さん実にいいツンデレです。しゃべりの締めが全部「!」です。心地いいくらいベッタベタでニヤニヤ恥ずかしくなりました。
ラノベは学園ものばっかりだからなぁ。こちらの方がいい。
設定も面白いし、ものすごく読みやすい。まさに良質のエンターテイメント。
非常にオススメしときます。
色の新しい捉え方 / 南雲治嘉
色彩検定に真っ向から対立してかかる、科学派の著者。
これまでの眉唾な心理学ものじゃなくて、ちゃんと分析に基づき、それを噛み砕いて説明してくれてるのが好感が持てる。
関係ないんだが、ラーメンズの「イロイロマン」思い出した。
ぜんぜん関係ないね。
伝える力 / 池上彰
頭の中でいろいろ考えていて、それがどんなに素晴らしい内容でも、それが人に伝わらなくちゃ何の意味もない。
それは表現者だけじゃなくて、日常どんなことをしていてもそう。
そのあたりを鍛える意味も含めてブログを書き続けてるわけだが。
現在の仕事にも関わることだが。たとえば、子供ってやつは本当に面白くて、大人には想像もつかないことを考えたり行動に移したりするのだが、まだそれを上手に人に伝える術を持たない。
そこで、「編集」という技術が必要になるわけだ。
「編集」は、ものをわかりやすく整理し、噛み砕いて人に伝えるために必要なこと。カオスはカオスのままでは伝わりづらい。
受け手にちゃんと伝わって、初めて「面白い」が生まれ出るわけだ。
伝達者が優秀ならば、実際大したことでない事でもすごいことのように構成しなおすだろうし。
逆に伝達者が下手だと、元の事実や情報が死ぬ。
伝えるということは、伝える相手がいて初めて成立する。
相手やその層に合わせ、伝え方は変えていかなくちゃならない。
独りよがりで発散するのは、一部の天才芸術家だけで結構。僕たち一般の人は、上手に伝えることを学んでいこう。
恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか / 黒川伊保子
読みながら、いろんなところでうなずきまくり^^;
非常にいい本なんだが…、ちょっと達観なされすぎている気がしなくもない。
僕みたいな未熟な男がこの本を読んでしまうと、一歩間違ってその「男性能・女性脳」理論に甘えてしまいそうだ。
男と女はまったく違う生き物だということには至極賛成。
特に裏表紙にもあった、「男が愛してると言えば、必ず君のもとに戻るという意味。でも女には、これからずっと最優先で君のことを考えると聞える。」のあたりでグサグサグサリ。まさに感じてる通りのズレだからだ。
著者に、「男に気持ちなんてものはない」と言われ、「はい、その通りなのかもしれません」と答えちゃいそうだ。
男からはちょっとイラッとくる文体に感じられるが、どうなんだろう。「私の大好きなひと」や「ふふふ」は、自分をちょっと役者に仕立て上げすぎな感じもするが。ロマンチストは好きだけど。
狙ってやってる気がしなくもない。立ち読みしてこの文体で、この本を買おうとする成人男性は少ないだろう。
読んでて都合の良すぎる理屈がところどころ感じられ、著者が自分に言い聞かせながら書いてるような気がしなくもない。
いろいろ考えさせられるが、鵜呑みはちょっと危険な本。あ、でもいい本ですよ。恋愛でいろいろ考えてるときには良く効きます。

渋谷ではたらくフリーランスのwebデザイン&映像編集屋さん。





